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《特集》いつまでも様似(このまち)で笑って暮らすために認知症を考える(1)

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北海道 様似町

2024年1月1日、認知症のかたが尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことを目的とした「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。この法律では9月を認知症月間と定めていることから、今月の特集は認知症について取り上げました。みなさんも認知症についていっしょに考えてみませんか?

■様似町の高齢化の現状
人口減少が加速し、少子高齢化のさまざまな問題に直面している現代の日本。様似町においても、その影響は例外ではありません。
様似町では、令和6年7月末現在で、総人口3,810人・高齢者人口1,652人・高齢化比率43.35%となっており、約2人に1人が高齢者という現状です。高齢者人口の推計を見てみても、今後「65歳~74歳の前期高齢者」と比べて、「75歳以上の後期高齢者」の割合が増加し、後期高齢者の人数が前期高齢者の人数の2倍になると予想されています。一般的に要介護認定者や認知症の割合は後期高齢者の方が高くなり、現に様似町でも、要介護(要支援)認定者数は、前期高齢者24人、後期高齢者228人と、約10倍になっています。要介護(要支援)認定者数と認定率の推計からも、要介護(要支援)認定率は徐々に増加する見込みで、2040年には22%を超え、高齢者の5人に1人が要介護(要支援)認定者となることが予想されています。
介護が必要になる原因のトップは認知症です。認知症になっても、住み慣れた様似町で希望を持って暮らすためには、認知症への理解を深めることがとても重要です。

■認知症とは?
認知症はアルツハイマー病をはじめとするさまざまな疾患により、認知機能が低下することによって「生活する上で支障が出ている状態」をいいます。
日本における高齢者の認知症者数は、2012年で462万人と推計されており、高齢者人口がピークになる2040年には、約584万人に増加すると予想されています。また、認知症は一般的に高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合「若年性認知症」といい、全国における若年性認知症者数は、35,700人と推計されています※。
認知症になると思いを表に出しづらくなり、代わりに起こす行動が「周囲には理解できないもの」として映ってしまうことがあります。周囲の無理解は孤立感を強め、結果として認知症を悪化させてしまうことも少なくありません。認知症のかたと関わる家族や周囲の人にとって大切なのは、認知症への理解を深め、本人の気持ちを尊重し寄り添うことです。
※出典
日本医療研究開発機構認知症研究開発事業による「若年性認知症の有病率・生活実態把握と多元的データ共有システムの開発」(令和2年3月)

●認知症のサイン・症状
▽もの忘れ(記憶障害)
・数分前、数時間前の出来事を忘れる
・同じことを何度も言う、聞く

▽時間、場所がわからなくなる(見当識障害)
・日付や曜日がわからなくなる
・慣れた道で迷うことがある

▽理解力、判断力が低下する
・手続きや貯金の出し入れができなくなる
・状況や説明が理解できなくなる

▽身の回りのことができなくなる
・身だしなみを構わなくなる
・仕事や家事の時間がかかる

▽そのほか
・怒りっぽくなる、些細なことで腹を立てる
・好きなことに興味を示さなくなる など

■認診知症と断されたら?
▽保健福祉センター「きらく」にご相談ください
・サービスの利用が必要かどうか
・どのようなサービスがあるのか
・家族の介護が大変になった
・介護保険の利用方法がわからない など
介護支援専門員や保健師などが認知症の進行状態やご本人の心身状況、生活環境に応じて、提供できるサービスをご説明します。

問合せ:様似町保健福祉センターきらく
様似町大通2丁目98番地の2
【電話】0146-36-5511【FAX】0146-36-5638

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